les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

山根くんの場合

や、やばい。

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先週のある夜、お腹がおかしい。

ぐるぐる。ごろごろ。
うっ…( ゚д゚)

え、私何食べた?!
え、え、え、え。
何にあたった?!

頭の中で、その日食べた物を順番に思い返すも…

ど、どれやっ!!!
自分が口にした”何か”に、何故か逆ギレ笑

そうしてるうちに、ながーい夜の闘いが始まったのでしたorz

床を這いつくばっての移動。
波のように押し寄せる腹痛。
吐き気にも襲われ、トイレに駆け込む。

ふ…と痛みが和らぐ瞬間は、本当に天国かと感じるほど。

気を紛らわせるため、パソコンの電源をつけ、何故かディズニーのマダガスカルを流す私。笑

あーそういえば、大学時代にも似たような経験を何度かしたな…

ミルクとサワークリーム味のポテチを食べて、食べ合わせが悪かったのか、一晩中バケツ一杯に嘔吐した夜。(吐き切って治る。何故かこの時もマダガスカルをパソコンで流して気を紛らわせる)
次の朝、私の部屋の惨劇を見たフラットメイトのパニック様…(ごめんよ!)

真夏、友人と旅先のレストランで食べたフレッシュサラダとフルーツ。2人してホテルのトイレを取り合いながらの下痢。その後数日間、不安定なお腹でバイトしてたな…(日本から持参してた漢方の整腸剤で何とか治す)

極め付きは、これもレストランで食べたシーフード。(牡蠣とか蟹)
さすがに大学とバイトを1週間休みました。(半泣きで薬局に飛び込む)

あ、私…もしかして山根くんタイプなのか?!

私の場合、お腹のトラブルに遭う事は実際多く(緊張型も含む)、特に不摂生してた留学時代は、本当に胃腸を更に弱らせてたな〜と大反省中です。

さて、そんな山根くんのお腹をお持ちの方への、フィト的アプローチ!

もちろん、すぐにお医者さんにヘルプを求めることも、薬局に飛び込むのもOK。
正しいとか間違ってるとかの基準のみで判断する『治癒法』はありません!

でも、このブログを読まれている、ということは、なるべく薬に頼らず自然な方法で…と考えてらっしゃる方が多いと思います。

食の陰陽の法則や、症状にも陽性の下痢なのか、陰性の下痢なのか…とやたら詳しく知識や理論は一通りあっても、いざという時に実践できる事で、なお普段から家に常備しておけるモノで。

そして、私が思う基本のお手当は、とにかく『温める』ことから。

真っ先に実践したいのが、梅醤番茶

梅醤番茶は、速効性があり、胃腸の不調のみならず、利尿、頭痛、疲労、体調が優れない時、二日酔い、冷え性、風邪、貧血…その万能さは計り知れませんよね。
*但し、毎日の習慣としての飲用は避ける。あくまでもお手当として。

●梅干し 1個…強力な抗菌 免疫up
●醤油 大さじ1…血行促進
●生姜(擦りおろす) 適量…抗炎 発汗 吐き気軽減

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マグカップに、上の材料を入れ、コネコネ。そして(三年)番茶を注ぐ。
熱いうちに飲む。

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なるべく早く体外に排出してもらうためにも、(特にお肉やお魚などの毒素を吸着し)余分なものを分解してくれる大根おろしを、梅醤番茶にプラスするのもエフェクティブ。

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そして、特に酷い下痢や、お子さんには、葛を加えるのが良いかと。

●梅醤エキス(市販にあります)小さじ1杯
●生姜 擦りおろし 適量
●本葛 小さじ2杯…血行促進 風邪 浄化 内蔵強化 排出力強化 整腸作用 エネルギー補給 緩んだお腹をしめる

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水(約150〜200cc)を入れたお鍋に葛を入れ、弱火で透明になりトロ〜っとなるまで温める。そしてエキスと生姜をイン!

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米飴やアガペシロップなどの甘みを入れると、お子さんには飲みやすいかと^ ^

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葛は、パリのエルボステリアでも『kudzu』としてあり、立派なフィトテラピーの一部です。
(若干味に違いはありました)

奈良では、本葛を使う料理や調理法は沢山あり、お手当としても幅広く活用されています。
私も小さい頃の風邪薬や食欲がない時は、もっぱら葛湯でした。
わらび餅→葛餅、春雨→葛切り、片栗粉→葛粉…と何かと葛の出番が多かったように思います。

フラボノイド類やサポニン類が含まれており、またデンプン(糖質)ですので、胃腸に負担をかけずに、消化がよくエネルギー源になりやすい。
下痢で、想像以上に消耗された体力も、葛でエネルギー補給できますね>_<

下痢という自然現象は、身体から不必要なものを排出したがってること。
無理なく出し切ることが大切。
その排出力をupしてくれます。

また、外出先での急な腹痛には、市販の梅醤エキススティックをそのままチューと飲む(吸う?)のが良いかと思われます。
かなり陽性なエキスです。
私は以前、歯茎が腫れて赤みがある時にも、エキスをそのまま歯茎に塗りこんだりもして対処しました。

このスティックも、ポーチの中の必需品です笑

またハーブからですと、カモミールティーやペパーミントティーがオススメかと。

フレッシュなペパーミントがお庭やベランダにある場合は、そのまま歯で噛みしめる…なんて荒行も、吐き気がある時に私はしました。(…個人的な実験として…)

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梅醤葛番茶を飲みながら…ペパーミントの精油をコットンに染み込ませ…クンクン フガフガ…

気付けば夜は明け、痛みの波と吐き気は落ち着いていました…(マダガスカルはreplayしまくりでしたが笑)

次の日は、なるべく安静にして、食欲が出てきたら、少しずつ摂取。ない場合は、葛湯がオススメ。
塩っけのあるものを自然と欲するので、発芽玄米粥、梅干し、お味噌汁など…少しずつ調整。

今回、自分でキッチンに立つ所じゃない痛さで、おばあちゃんを起こして、梅醤葛番茶を作ってもらうことに…

夜中急に起こしたのに、眠い顔、嫌な顔1つせず、作ってくれました。

『早く良くなりますように、っておまじないかけたよ^ ^』
って言いながらコップを渡してくれた、おばあちゃん…ありがとう(T ^ T)

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『お手当て』って、側で一緒に生きてる大切な人達のために、まずしてあげれる、1番の薬だと思います。
例えば、お母さんの手の温かさ、って患部にそっと手を置くだけでも、何だか痛みが和らいでいくような感覚ってありませんか?^ ^

もちろん自分で自分をお手当て出来ることも必要だけど、不安な気持ちや痛みをほぐしてくれるのは、誰かの”手”であったり、誰かの”言葉”だったり、誰かの”思い”だったり。

そんな、なんかホッとする安心感や、家族の温かさも痛感した夜でした。

ということで、山根くんでお悩みの方、今回はこんな感じのアプローチはいかがでしょうか〜?( ´▽`)
またお試し下さいませ〜( ´ ▽ ` )ノ