les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

アロマ=精油?その意味と選び方

今日はアロマの話です。

先日メンバーのkayoさんが『アロマを表現する!』と題してブログを書かれ、それに影響されまして…(*^_^*)


このアロマという言葉、聞いて何を想像しますか?

 

「アロマ(AROMA)」「芳香、香り」!

…と言葉自体の意味が、頭に浮かぶ方もいれば、

私みたいにアロマテラピー」!

…とイメージされる方もいらっしゃるのではないでしょうか(^-^)

 

最近、まわりの人から頂く質問の1つに

『どうやってアロマを選んでるの?』

と聞かれることがあります。

 

そう、そう聞きたくもなります、

私もどうやって選ぶべきか、最初はわからなかったし、本当は ” 精油 ”の事を指してるけど、ついつい ” アロマ ”って言っちゃってました^^

もちろん ” 香るもの ”という点では、間違いじゃありませんし、いっそのことアロマと総称しても、私はかまわないとも思いますが 笑

 

でも!その感覚がそのまま商品になって「AROMA」と書かれた精油を買われたり…という事がないように、私なりの「精油」の選び方を少しお伝えしたいです。

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▲もしお手元に精油があれば、よかったら手にとってお読みください^^

 

精油とは?

エッセンシャルオイルと呼ばれ、EO ( Essential Oil ) と略されることもたまにあります。

主に植物や果実から抽出された「油(オイル)」で、食用ゴマ油やオリーブオイルとは異なる、特有の香りをもつ揮発性の液体です。

また、キャリアオイルと呼ばれる、ホホバオイルやアーモンドオイルとも異なる種類で、いわば「植物の効果がある部分を最大限ぎゅっと凝縮した液体」といったところでしょうか^^

 

☆ 選び方

精油の効果・効能・香りについては、かなり多くの種類があり、世界中の素晴らしい精油も日本には全て輸入されておらず、私も知らないものがたくさんあります。

ですので、みなさんの症状や気分、お好みに合わせて選ばれるとよいと思いますが、選ぶベースとして、知っていてもらいたい知識があるんです☆

 

1.学術名の記載がある事

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日本では薬事法で、精油は薬品・医療品ではなく、「雑貨」として規定されていますが、フランス、ドイツ、イギリス等では立派な日常薬・代替医療の選択肢の1つとして存在しています。

そのように、本来はもっとカラダに近いものなので、植物としての「学術名」がきっちり記載されているものが正当であり、私はそれを買います。

 

上記の写真で「CITRUS SINENSIS」と書かれてあるのがそれで、下の「Orange Sweet」精油・販売名です。言ってみれば…本名(=学術名)とニックネーム(=精油名)みたいな関係ですかね ^^

 

ちなみに精油・販売名は日本語で記載されていることもありますが、学術名が日本語で書かれているのを私はまだ見た事はありません。*1

 

2.抽出法や原産国が書いてある事

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上の写真と同じ商品の側面に日本語で、品名と原産国、抽出法などが記載されています。

抽出法とは「どうやってこの精油を作ったか?」という工程です。

方法としては水蒸気蒸留法、溶剤抽出法、圧搾法など多種ありますが、必ずいずれかが記載されています。

また、私はなるべく原産国も記載されているものを選んでいます^^

 

3.《オプション》オーガニックである事

これはあくまで私の趣味ですが、なるべくオーガニック認証をうけているものを選んでいます。

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真ん中の赤い文字「ECO CERT」(=エコサート/エコサール)のロゴはフランス政府公認のオーガニックという証。そして、その下の葉っぱみたいなロゴは日本(農林水産省)が定めた有機JASと呼ばれるものです。

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また上記の「AB」はABマーク(Agriculture Biologique)と呼ばれ、「ECO CERT」認証のうち、全ての工程において添加物を含まない商品に与えられるものです。

 

この商品はたまたま、たくさん認証を持っていましたが、私は上のいずれかを持っているものを選ぶようにしています。

確かにお値段は、少し高くなるかもしれませんが、香りを嗅ぐ事や、オイルやクリームに混ぜて塗る事は経皮吸収です。

つまり、鼻の粘膜や皮膚を通じて、カラダの中に取り込まれているので、せっかくならいいものを!と、私はできるだけオーガニックなものを買っています☆

 

…とまぁ、うんちく好きなので、色々あれやこれやと書き並べましたが、私の極論は実のところ、

『この香り、大好き!』

『嗅いでいるだけで気分がいいな~♪』

と思える精油に出会えるのが何よりの幸せだし、リラックス効果も抜群!だと思っています^^

例え、本当は効果がない薬でも、信じると効果がある事(=プラセボ効果)も実証されてるんですもの。まさに” 信じるものは救われる ” です~ (^O^)/

 

そんなわけで、少しでも精油がみなさんのお役に立てばよいなと思いつつ …(^O^)/

何事も信じて救われたいフィトなユリでした。

 

*1:おしゃれな精油や海外製のものは、学術名の記載がわかりづらいものがあり、その場合はお店の方に聞いてください。しっかりした商品であれば、必ずアロマテラピストさん or 相応の知識を持った方が販売されてるはずです。例えば、精油が数種ブレンドされているものは学術名の記載がないものが多いので、詳しくは店員さんに聞いてみましょう!