ホルモンと生きている
「女性は一生、ホルモンに支配されているのです。」
これはスクールの授業にて、伊集院先生から発せられた一言。
女性特有のホルモン量って、1人あたり一生のうちでどれくらいか、ご存知ですか?
な、なんと…
耳かき1杯分!くらいなんですよーー!( ゚Д゚)
▲耳かき1杯分って、きっとこれくらい!的イメージ。
” ほんの少しの量のそれに、一生を支配されるなんて許せん(怒)”
その時、私はフツフツとそう思っていました。
しかし、それが女性という生物の宿命、受け入れてうまく付き合っていくしかないのです。
そんな女性ホルモン値は月経や妊娠、閉経後など、変動する節目がいくつかあります。
その中でも、月経前にくる「月経前症候群(PMS)」について、今日は書きたいです。
「月経前諸侯群」もしくは「PMS」とは、排卵後すぐから2~15日続き、月経開始と共になくなる症状のこと。ご存知の方も多いですよね^^
気分がイライラ or 不安定になったり、おっぱいが張ったり、食欲が増加したり、いつもは気にならない事がやたらと気になったり。。。
そんな、普段と異なる身体的、及び神経・精神的な症状のことを指します。
決定的な原因はいまだに解明されていませんが、ストレスや栄養バランス等により、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが過剰になるのも一因と言われています。
私もPMSが毎月あり、お腹が異様に減って、何かにつけて不安になる日が、少なくとも1日はやってきます(-_-;)
全女性の40%がPMSに関する心身の変化があるとの事ですが、「症状」として認識せず、「自分の性格」だと思っている方も案外多いのでは?とも思えます。
ですので、女性の皆さま^^
もし、「いつもと違う私」な1日があっても、それはあなたのせいでも、性格でもなく、ホルモンがなせるわざ!の可能性があります。
女性ホルモンは、生殖機能や女性の美しさに大きく関わり、その数値の変動も生物として必要不可欠なものです。
その変動をスムーズに、不快な変化をもたらさないようにできれば、PMSが緩和され、いつもベストに近い自分をキープできるはずです^^
ホルモンを整えることは、実はフィトテラピーの得意分野で、様々なアプローチがあります。
☆「食べる」「飲む」
食事はビタミンB6(にんにく・ナッツ・レバー・バナナ等)や食物繊維、ミネラルを多く取り、なるべく糖分は控えるとよいです。
飲み物は薬効が高いハーブティ(ティザンヌ)のうち、チェストベリーやメリッサ、赤ブドウの葉、ラズベリーリーフがオススメです。*1 エストロゲン過剰に対処するホルモンの補充、神経の鎮静、血液の循環をよくしたり...etc
体内の様々なバランスを整えてくれる作用があります。
▲チェストベリー(左)とメリッサ(右)。チェストベリーは苦みが強いですが、プロゲステロン値を増やすのに効果的なので、PMS前~最中にはぜひ取りたいティザンヌ。葉っぱに熱湯をいれ、10分ほど蒸らして飲んでください。
☆「塗る」「嗅ぐ」
イライラを鎮め、リラックスに導いたり、血液の循環をよくする精油(エッセンシャルオイル)を、お手持ちのオイルやクリームに数的垂らし、やさしくカラダや子宮付近をマッサージしたり、岩塩やバス剤と混ぜて、ゆったり半身浴もよいですね♪
アロマディフューザーで焚かれるのもGOODです!
オススメはジャスミン、ゼラニウム、イランイラン、ラベンダー、クラリセージ、ジュニパーベリー、そしてローズオットー。
塗ったり、香りを漂わせながら、意識的に大きくゆっくりと呼吸してみてください。
精油の香り(分子)が、鼻の粘膜や皮膚から血液や脳に届き、気持ちが和らいだり、ホッとする感覚を味わえるはずです^^
▲森の中や空気のキレイな所にいるが如く、深呼吸!
「女心と秋の空」という、ことわざがあるように、女性の感情は移り変わりやすく、起伏が激しいと言われます。
そう言われるようになったのは「女性ホルモン」の影響が大きいのかなと私は思っています。
男性は、タイプの女性をみると「自分のものにしたい=精子をまいて、子孫を多く残したい」と本能的に思っちゃう人が多いのでは?
それは良くも悪くも、生物として仕方がないのと同じように、
女性のホルモン値が変動するのも「男性を惹きつけるために美をふりまき、子孫を残す」ことを含む、生物として「生きる」ための1つだと思います。
ですので、女性の気分的アップダウン、普段と異なる発言 or 行動がまるで「秋の空」みたいに移ろいやすくても、優しく見守って頂きたいところ☆
そういう生き物なんです、私達。
そんなわけで、男性の皆さま、よろしくお願いいたしまーす(o ̄― ̄o) ♪
以上、秋空の下でそう思うフィトなユリでした。
*1:いずれもコスメキッチンで購入が可能です。