健康の原点は「食」
ハワイ島溶岩の石
私の原点です。この「石」ロミロミの師匠・クムにお浄めしていただきハワイ島から持ち帰ったものです。短いプログラムでしたが、カイロプラクティックのDr.でもあるクムの教えは、限られたネイティブハワイアンだけが受け継ぐことができる伝承医療と現代の治療を融合したすばらしいものでした。健康を取り戻すために身近な自然が人間にとってどれだけ大切なものなのかを知りました。この時間がまぎれもなく植物療法士を志すに至った「私の原点」です。
その後、森田敦子さんに出会って、学ぶことができたフィトテラピーは、さらに生活を豊かにしてくれました。ルボアフィトテラピースクールで学び始めてから今日まで、私自身、自然療法の恩恵をどれだけいただいたことでしょう。それと同時に、子供の頃の生活、母の子育てやお手当の知恵にこそ、実は、今日の価値観の原点になっているということも強く思うようになっています。
2017年のスタートはとても忙しいひと月になりました。身体は正直で、後半は、ちょっと体調がすぐれない日々を送ることになってしまいました。免疫力を徹底的に維持する方法が功を奏し、幸い、風邪をひくことはなく、仕事も休むことなく過ごすことはできましたが、倦怠感と口内炎で気持ちも上がってこないそんな日が続きました。
甘酒 蜂蜜 高麗人参 干し柿 お味噌汁 おにぎり・・・食べたい気持ちがあっても口内炎が痛くて食べることに苦痛が伴うと美味しいと思えない そんなとき、元気づけてくれた食べ物や飲み物は、「自然の恵み」の数々でした。
まぎれもなく、命の原点(源)は、「食べること」にあるのだなぁと実感。
健康であるとついつい忘れてしまいがちですが、体調を崩すと、食べ物から如何に元気をいただいているか日常を見直すきっかけになれますよね。
そんな折、1月28日・29日 に、70歳を越えてもなお現役医師・予防医学の重鎮である女医先生から栄養学について学ぶ機会に恵まれました。良く知られているタニタのレシピづくりのベースをつくった先生だそうです。うつ病や登校拒否、足を切断しなければならないほどの糖尿病、拒食症や不妊症、生活習慣病、たくさんの人の治療をされていらした経験と症例、具体的な効果検証も示され、大変納得のいく講義でした。医療従事者を対象にしたセミナーで医学的な専門用語は難しくはありますが、理論を根本から理解すると腑に落ちることが沢山です。ルボアフィトテラピースクールでは、かなりの時間をかけて栄養分子学を学びますから、基礎知識があったおかげで何とかやりきりました。
ということで、「健康を支える栄養学(概論)」を、以下、みなさんとシェアしたいと思います。できそうかなと思うことから、ぜひはじめてみてくださいね。
わたしもがんばります!!
1.健康体の4つのサイン
「快食・快眠・快便・心の輝き」
・朝から"おいしい"と思ってしっかり食べられること
・寝つきも良く、目覚めもよいこと
・朝食の前にお通じのついていること
・暗いと不平を言う前に、進んで灯りをつけられること
このような、健康の山7の頂点にあるとき、根気も集中力も続いて元気でいられる。「不定愁訴」という病気ではないが不調な症状が続いて気持ちも落ちていく状態が続いたら、注意信号です。上記が健康の山の頂点なら病気のサイン自分をよーく観察できる心も身体もなんとなく不調がつづく。
2.健康であるための4つの基本
①心を定める: いつまでに何をして生きていきたいかを心に描く。
②早寝早起き・睡眠時間8時間:22時までに休み、6時までに起床。
(理想は21時~5時)
睡眠不足は毛細血管の血流を悪くし細胞への酸素や栄養の供給を低下させる。
特に毛細血管のネットワークの無い脳と消化器に大きなダメージが及ぶ為注意。
③栄養の整った食事を毎食均等に食べる
・重要な栄養素
タンパク質→カリウム→VC→鉄→ナイアシン・VD
→VB1・B2・VA・カルシウム、リン、食物繊維
→炭水化物、脂質、エネルギー
・自然の恵み(季節の食材)に感謝の心で、よく噛んで、ゆっくりと食べること
・理想の食事時間: 7時まで・12時ごろ・18時ごろ
④適度に身体を動かす: こまめに身体をつかうこと
3.身体と栄養
医と食の関係を知る
・人体の細胞内液は、体の構成成分は植物の3大栄養素と同じ
窒素・リン・カリウム
・身体の入れ替わる速度
脳 1ケ月40%~1年
胃の粘膜 3日
腸の微絨毛 1日
肝臓 1ケ月96%
腎臓 1ケ月90%
筋肉 1ケ月60%
皮膚 1ケ月
毛髪 1ケ月13mm
血液 100日~120日
骨 幼児期1年半、成長期2年半、70以上約3年
・栄養の働き
①成長・組織細胞の補充原料・・・魚介、豆腐、肉、卵、乳製品
②機能の維持・・・野菜、果物、きのこ、海藻
③体温維持・活動のエネルギー・・・穀類、芋類、酒、砂糖、油脂
①②が主で、③は副次的
人は60兆個の細胞でできていると言われているが、その細胞は一定期間であたらしいものにかわります。1日で入れ替わるものもあり、だからこそ、毎日の生活の正しい習慣を見直したいものです。
結論として「お魚」を食すことを強くすすめられています。魚の油ω3とキヤノーラ油などのω6の比率が1:1に近いほど理想的。毎食お魚でもいいくらいだそうです。いろんな説はありますが、予防医学や治療のレベルでは、1:1に近いことを念頭においていただきたいと思います。お魚をいただけないお食事のときは、ω3系の植物油「しそ油(えごま油)を摂れば良い。えごまを擦っていただいてもいいですし、すごまの葉をいただていもいいのです!! 擦ったものを1回分ごとにパッケージしたものを売っていますからそういうものを利用してもいいですね。
ω3(α-リノレン酸)は、脳・網膜・心臓の機能を保つうえで必須。ω6(リノール酸)は、成長や生殖生理を保つうえで必須。健康のためには、しそ油(えごま油)・大豆油がオススメのようです。しそ油は、酸化が早いので、写真のような1回分の使い切りパックやできるだけ小瓶で購入して使いたいものです。もちろん、熱を加えることもNG。ドレッシングやスムージー、お味噌汁のトッピングなどでいただきましょう。
また、オリーブオイル(ω9)については、クオリティによって随分と差があるようなので、別途触れたいと思います。ひとついえることは、しっかりとろ過かされず濁っているものはよくないものであるようです。酸度や単一品種であることにも配慮され、海外のものは、現地で充填されて輸送されてくるものを選んび頂きましょう。また、また、どんな油でも共通して注意したいのは、使いすぎに注意し、酸化してしまったものは、勇気をもって廃棄しましょう。アレルギーや発がん性についてデータも出ているようです。十分に注意して使いましょう。
信頼のえごまオイル
※オメガ3とオメガ6はどちらも私達の体内では作り出せないことから、食事などを通して外から補わなければならない「必須脂肪酸」と呼ばれ、摂らないといけない油です。
「私たちの命は "食"に支えられているのです。
「健康を取り戻し、命を輝かす「正しい食生活」とは何かを考えさせられます。
しかし、心が向かわない時・・・そんな時はどうしたらいいのか?
正直、強い気持ちを維持していくことは困難極まるもの。置かれている状況によって、生活のスタイルも違うし、生活の時間帯もそれぞれ。そう!! そんなときこそ フィトテラピーの出番です。植物の力で、心と身体のサポートができるではありませんか!!
22時までに寝るだなんて不眠症の私はどうすれば・・・と思う方もいらっしゃいますよね。そんなときは、ハーブティーやチンキ剤を利用することもおすすめです。やさしく睡眠導入に役立つ「リンデン」、ホルモンバランスによる場合は「メリッサ」強烈な導入になる「バレリアン」、夜中起きてしまう人には「パッションフラワー」をプラスして、、などでサポートができます。
こんなふうな実践的活用法は、今後のフィトテラピー実践講座・美と健康セミナー に盛り込んで、お伝えしてまいります。
「手しごと教室」スタート
味噌は醗酵食の代表
さて、最後になりましたが、健康の原点は「食」ということで、あらたな取り組み「手しごとの教室」は、いよいよ来週スタートを切ります。医食同源・薬食同源。フィトテラピー実践講座の中で、もっとも私がお伝えしてきたことです。ハーブだけにこだわらず、醗酵食、農作物、香辛料、調味料、いろんなことをお伝えしてまいります。
第一回目は、「麹づくり・味噌づくり」。7年近くになるでしょうか? 私がずっとファンであり続けているアロハファームさんのご厚意で実現する企画です。
共催のアロハファームのみなさんも「医食同源」という共通する志しをもっています。アロハさんの商品をいただけば、それがよくわかります。
たちまちぐっとハートをわし掴みされて以来、ずっとお世話になってきました。そのアロハさんの本拠地「那須塩原」にて味噌作りをさせていただけるなんて 最高に幸せです。10人で力を合わせ60kgの大樽に仕込みます。玄米麹起こしもさせていただきます。日本の自然が作り出す醗酵食。口にできるのは、10月以降になりますが、味噌も熟成し、私たちの心も熟成されていきそうです。^^
秋にはそのレポートもさせていただきますのでお楽しみに。
立春とはいえまだまだ寒い日が続きます。みなさまもどうぞご自愛くださいね。
すっかり元気になったkimikimiでした。