les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

お味噌を仕込みました

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昨日はひな祭り。春の足音もそろそろ聞こえてきそうですね。
気持ちも 上着を一枚脱いだように ほんの少し軽やかになっていくのを感じています。ということで、春が来ぬ前に・・・と、先月、今年のお味噌を仕込んでまいりましたので、今回はそのお話しを。

 

「みそは医者いらず」

昔からみそにまつわることわざがたくさんあり、みそと健康を結びつけたものが少なくありません。昔の人は、経験的にみその高い栄養価を知っていたようです。そして現在、みそは栄養学や医学の面からさまざまな研究が進められ、その成果も次々と発表されています。

一汁一菜という言葉を聞かれたことがあると思いますが、昔の日本庶民の暮らしではおかずはつかないことも多かったようで、実際には「みそ汁、ごはん、漬物」だけで一汁一菜の型を担ってきました。現代の日本では、豊かな暮らしの中で 一汁三菜 ぐらいが一般的な食卓かもしれませんが、その一方で、一人暮らしや共働きのご家族の食卓では、出来合いのものや冷凍食品やコンビニ食をいただくことも多くなり、今や日本人の添加物の摂取量は年間4kgにも及ぶと言われています。

これは避けられない事実として うけとめていかねばならないと思っていますが、
いただけるときは、お味噌汁を一日に一杯はいたたきたいものです。無添加のお味噌ならお出汁をとらなくても、お湯を注ぐだけで立派なお味噌汁になります。グルタミン酸豊富な具材をいれれば尚おいしい。そして、何よりも、一日の終わりに、ゆっくりとあたたかいものを口にして、ほっとするひと時を持つこと。日中の活動から身も心もクールダウンされ、副交感神経優位になり、それによって、もたらされる「健康」もあるのではないかと思います。
私自身、近年、「梅しごと」と「味噌仕込み」は毎年欠かせませんが、肌の調子もよく、健康に毎日をおくれている理由のひとつであることは間違いないと確信しています。

 「手しごとの教室」~麹づくり・味噌づくり~

さて、フィトテラピー実践講座も6年目を迎え、今年からあたらしく「手しごとの教室」をスタートいたしました。今回がその第一回目。1ケ月ほど前の2月7日 栃木県那須塩原駅で下車、黒田原の農家さんにお邪魔して、9人のメンバーで行ってまいりました。

失礼ながら、市販の添加物たっぷりの減塩味噌は 味噌には在らず。だと思っております。私が日頃からお世話になっている アロハファームさんの玄米麹味噌は、しっかりとした塩分と麹と大豆の比率 一般的なものよりもかなり多めに入れられています。
お味噌汁にすると、良い香りとまろやかなお味で、すっかり虜になって、早丸4年。主人においては、数十年と患ってきた「ピロリ菌」とも めでたくサヨナラができたことと、このアロハさんのお味噌は 無関係ではないと思います。
二度の抗生物質治療でも撃退できず、あきらめてつきあってきたわけですが、今は、薬を全く必要とせず、癌予備軍の恐怖ともサヨナラできて、毎日 おいしく 楽しい食生活を送り、健康体そのものです。

フィトテラピーのお教室でも お味噌作りをやってみたいとのリクエストをお聞きしていましたので、企画段階からアロハファームのえりさんにご相談に乗っていただき、今回のフィールドワークの実現となりました。今年は、大豆が不作でしたが、どうせやるなら、け最高の素材で農作業やマーケットの販売、麹、甘酒、味噌の仕込みなど 日々大忙しのみなさんが、お時間と労力を割いてくださいました。
医食同源 薬食同源 ともに目指すベクトルが同じ方向を見て有言実行。ほんとうにありがたいことです。

ご一緒したメンバーがすでにFBで発信してくださいましたので、お読みいただいた方もいらっしゃると思いますが、以下、とんとんとんと、お写真でご紹介しますね。

 

まずは、麹づくり

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蒸したての無化学肥料の白米(栃木は実は米どころ・栃木のおいしいお米につまみ食いをしてに納得) 

 

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蒸した白米に麹菌をばらばらと丁寧に混ぜ込んでいきます。熱っつ熱の作業です。

 

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れいに寝床をこしらえて・・・これから麹の醗酵へ。
(こちらは出来上がったら次回のお味噌の仕込みに使っていただきます)

 

そして、味噌づくり

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味噌づくりの要は、麹と塩。しっかりとなじませて下準備をしてあります。
玄米は芯までしっかりと発酵させるのに手間も時間もかかりると聞きしていましたが、せっかくならとその玄米麹で作らせていただくことができました。

 

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玄米麹・塩・耳たぶ程度の柔らかさにゆでてすりつぶした大豆をこれから丁寧に混ぜ合わせます。大豆をゆでるのは、結構な時間がかかります。私たちが到着する朝から、おかさんがじっくりと炊いて準備をしていてくださいました。

 

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これぞ 手しごと 9人の手で力をあわせて丁寧に丁寧に混ぜ合わせました。しっかり混ぜ合わせることでムラなく醗酵していくのです。

 

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ハンバーグを作るように空気を抜きながらソフトボール位の大きさに丸めたら・・・

 

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大きな樽にポンっと投げ込みます。ペタンとひっついて、これは、空気が入らないように詰め込む作業です。

 

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表面をきれいにして・・・

 

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できました~ !  みんなで協力して、 60Kgを仕込みました。もっとかかると思いましたが、みんなでやると早いのですねぇ。これで秋まで。寒い那須塩原でじっくりと熟成されていきます。始終、笑いが絶えなかった味噌づくり。たくさんの手で丁寧に仕込むことができました。手仕事は、みんなで楽しくやることがとっても大切だなぁとあらためて思いました。

 

えりさん さきさん しずかさん おとうさん おかあさん 本当にありがとうございました!!

そして・・・約1ケ月、なかなか状況としてはよいそうです。ということで、秋の味噌開きが本当に楽しみです。


今回のお礼に、農作業をお手伝いに伺うお約束をしています。 
にんにくの繁忙期 5月末から6月の初旬。ご一緒していただける方、大募集です。
なぜ、にんにくか? それは、私とアロハさんのはじめての出会いのきっかけになった
大変お世話になってきたもうひとつの健康の切り札「熟成黒にんにく」。この材料の収穫期にお手伝いにいこうと思っています。商品も進化して、臭いが気にならないものも発売になっていますので、アロハファームさんのWEBショップへアクセスしてみてくださいね。東京の方は、青山国連ビルの前で週末に行われる、ファーマーズマーケットでもご購入ができますよ。

 

次なる展開

先日、ファーマーズマーケットに味噌作りのお礼にうかがったところ、えりさんから、ハーブを使って何かやっていきましょうよとお声をかけていただきました。そして私も、5年間の経験を活かして、やってみようかと ぐーっとギアを入れました。
フィトテラピストとして、みなさんが求めている「あたらしい価値」をご提供できるものを考えていきたいと思います。ご支援いただける方、ぜひ、お力を貸してくださいね。

さーて、4月からは、またまた新しい講座「季節のハーブのお便り講座」をスタートします。基本的なことを教えてほしいとのリクエストにお応えして企画した講座では、精油の使い方や、ハーブティーのあれこれ、をお伝えしてまいります。私もとっても楽しみです。

 

 今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。KimiKimiでした。

※ご参考
https://shop.arekore.co/aloha_farm/user_data/kuroninniku.php