les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

牧野植物園とモネの庭

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この週末、高知にまいりました。はじめての訪問は仕事でしたが、開かれた県民性を強く感じたこの街。高知城から見た風景が、その印象をさらに強くしたのかもしれません。真正面に拡がる太平洋の風景、どこまでも続く海原、幕末から明治を駆け抜けた勇士たちもこの風景をみていたのだと思い、自分も勇ましくなった気がしたのを覚えています。今回も、素晴らしい風景や、ソフトな印象に潜む何ともやる気の塊のようなみなさんとの出会い、そしてお魚やお野菜など本当においしいものをたくさんいただき大満足の旅となりました。中でも、「牧野植物園」と「モネの庭」は、本当にすばらしく、感動冷めやらぬままです。

 

県立 牧野植物園

カバー写真は、植物学者・牧野富太郎 博士が生涯をかけて愛した「バイカオウレン」2月には、白い小さな愛らしい花が咲くのだそうです。だから、年間パスで何度でも来てくださいねと笑う園長。そうなんです、なんと園長様がわざわざご案内をしてくださり、とても学びの多い楽しい園内見学となりました。

バイカオウレンは、この植物園のシンボルでロゴにもなっていて、実際は、こんなかわいい花なんです。

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園長は、いろんなものをこんな風に掘り起こして、生薬にはどの部分を使い、それがどんな形でどんな香りがするのかも教えてくださいました。そんなことしていいのですか?とお聞きしますと、だってわからないでしょ実際に見ないとと。大変貴重な体験ができました。女性のための代表的な生薬「当帰芍薬散」で知られる「当帰」も根っこを使うので、掘り起こしてくださいました。当帰=アンジェリカは、

生理痛生理不順無月経更年期障害、そしてPMSに大きな効果をもたらします。時に不妊治療や、男性の生殖能力改善の為に使われることも。

ちなみに中国でトウキは、「朝鮮人参に次ぐ二番目の生薬」「女性の為の朝鮮人参」と言われています。

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一番の収穫は、オタネニンジン高麗人参です。栽培はこんな風にするのですね。

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6年ものが一番薬理効果が高いと珍重されていますが、そんなに長い年月を実際どうするのかなぁと思っていたので、いたく感動いたしました。こんな風に大切に育てられれ初めて生薬になるのです。これはまだまだ人参ベイビーです。

高麗人参は、アダプトゲハーブの代表格です。効能などは、過去記事でご覧くださいね。

lebois-medi02.hatenablog.jp

 ウコンの花も咲いていました。

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最愛の奥様が亡くなられた年に銘々された当時新種の笹。

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日本全国から採取してきた植物を新聞紙の間にはさんで保管し、その新聞紙を毎日毎日あたらしいものに取り換える大変な作業は、奥様の献身的なサポートがあってこそ。その結果の研究成果だったということです。

そしてその成果かがこの図鑑です。細かな線は、ネズミの髭の筆で書かれているそうです。

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植物園の地下には、まだまだ手を付けられていないたくさんの植物の標本が保管されているそうです。

園長がおっしゃるとおり、これは、また来なければいけないなと思いつつ園を後にいたしました。本当に素晴らしい、植物園です。

 モネの庭

そして、もうひとつの感動は、「モネの庭」でした。

ちょうど見ごろを迎えた蓮の花。

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しばし写真を何枚かご覧ください。うっとりしますよ。

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モネの庭園の絵画のような風景です。
蓮というと、フィトテラピーとしては、台湾の香蓮茶(蓮の花のお茶)や、ベトナムハノイの「蓮花茶」が有名です。

香蓮茶は、蓮の花の効能として、鎮静効果があるとされていますが、心のリラックスだけでなく、疲労回復や、老廃物を排出し美肌効果も期待できます。ノンカフェインですから、睡眠導入のお茶としてもいいですね。
一方、蓮花茶は、緑茶をベースに香りづけされたもの。蓮のガオセン(ハスの米)というおしべの先の葯(やく)の部分と、花の内側にある小さな花びらをもぎとって作ります。1本のハスから採れるガオセンは、とても少なく、しかもそこから作られるお茶となれば、100本のハスでたったの100gくらい。花びらと分けられたガオセンは、茶葉にまぶされ熟成されて高級蓮茶となります。

以下は、ハノイ北部の産地の収穫風景をお借りしました。

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真ん中の粒々のところ、ひとつひとつが、蓮の実です。

あけると白くて丸い実がたくさん出てきます。そのまま食べても甘くてなかなかおいしいのですが、中華菓子の月餅や中華おこわにも使われます。

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むくみ改善:の効果蓮の実に含まれるカリウムという成分は、体の中の余分な塩分を外に出す働きがあるため、体内の水分調整を助けます。

胃腸の機能を高める効果:蓮の実には食物繊維もあります。腸の動きを促し、胃腸の機能を高めることで、便秘解消や自律神経の安定にも繋がります。

疲労回復効果:ビタミンB1は糖質の分解を手助けする役割があります。蓮の実にはビタミンB1が含まれているので疲労回復にも効果的です。

 

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話しをお茶に戻しますが、こんなに大きなお花なのに、これを100本とは・・・
大変な労力です。

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この白いのがガオセンです。これを一本一本にバラし、茶葉と重ねて香りづけをしていきます。 以下は、ハノイで有名な「hoa sen」です。超高級店です。
失礼ながら、店構えはそうでもなかったのですが、よっぽどの自信作とあって、パッケージは、ご自分の顔写真入りです(笑) 確かに上品なお味です。

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ダイエット効果+デトックス効果+血行促進があります。「ネルンボサイド」という成分が血の流れを良くするのと同時に、老廃物を体の外に出し、また、新陳代謝の機能を高めるといわれています。その結果、体内のエネルギー消費が高まりダイエットに繋がるそうです。

蓮は、浮葉植物と呼ばれる水生生物の1種です。水の底に根っこを張り、そこから長い茎を伸ばして花や葉っぱを水面に浮かべます。水の底につくる塊茎という大きな根っこは、蓮根(れんこん)と呼ばれ、食べられます。また、仏教では、蓮の花は人間の現在、実は過去、葉は未来を表すといわれています。特に葉っぱは、泥の中であっても、撥水効果で汚れないことから「煩悩に満ちた世の中を清浄に保つもの」の象徴とされてきました。また、蓮の葉は、漢方医学の世界では、「荷葉(カヨウ)」と呼ばれ、乾燥させたものがお茶にして飲まれていました。血液中のコレステロールを減らし、脂肪や老廃物を排出する働きがあるとされています。また、ビタミンCやミネラルが多く含まれています。ベトナムでは、乾燥させたハスの葉を利用した「蓮葉茶」や、乾燥させたハスの実の芯を利用した「蓮芯茶」もあります。が、、はっきり言って、、おいしくありません(笑)。

オススメは、やはり、先述の香蓮茶(蓮の花のお茶)、ハスの花の香りを緑茶に移した「蓮花茶」かなぁと思います。

 

さて、今回は長くなりましたが、牧野植物園とモネの庭のレポートでした。
最後にご案内です。
来週から、またまた南仏に行ってまいります。来月には、今回学んでくる植物療法色々をお伝えするお話会を8月に開催する予定です。どうぞお楽しみ。
また、季節のハーブのおたより講座は、いよいよ、ダマスクローズです! 間もなく告知です。8月上旬開催の予定です。早い者勝ちでお席どうぞ確保されてくださいね。

今月もお読みいただきありがとうございました。

kimikimi♡