カミツレの里に恋して☆〜旅2日目編〜
こんにちは。cottonsnowです。
カミツレ(ジャーマンカモミール)の花を追いかけた旅。だいぶ間があいてしまいましたが、2日目(完結)編をお送りします。
〈1日目編はこちら〉
朝は曇り空。ちょっと肌寒かったけれど、山の清々しい空気に触れて目が覚めました。
朝食もひと品ひと品が丁寧で、身体に染み渡る味でした!
お散歩はお宿の入り口付近、カミツレ畑へ登る手前にある小さなハーブガーデンから。
かわいい手作り看板です。
こちらはよくお世話になる、エキナセア(ムラサキバレンギク)。免疫力アップに欠かせないハーブです。これから花開こうという姿。
そして、名前を尋ね忘れてしまったのだけれど、とても心惹かれたお花が。
透明で、なんだかクリオネみたいなのです。これは1日目夕方の姿。朝はもっと白い花びらでした(どなたか名前をご存知の方、教えてくださいませ〜)。
ほかにもいろいろなハーブが植えてあり、ここで育ったものもお宿の食卓に彩りを添えているそうです。
そして、この日もカミツレ畑へ。
朝は白い花びら部分がしゃんと上に向かって開いていて、夕方と表情が違うのです。
後で工場長さんが説明してくださったところでは、咲く段階によって、なんと11種類もの花の表情があるそうです!
畑の中にはツリーハウスもあって、登ってみたり。
上は見晴らしがいいんですが、パノラマで撮るとこんなに木の枝が大きい!
木の下には、オニグルミの殻が割れたものがたくさん落ちていたので、たぶんオニグルミの木を利用したツリーハウスかと思われます。高いところは気持ちよかった!
…童心から戻ると、もうお昼。 ランチはカレーを☆
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ここまで引っ張りましたが、午後からが本当のメイン!(笑)
カミツレ収穫体験企画!
年に一度の企画とあって、参加者が一堂に会したダイニングは満席となりました。
昼食の時から雨が降り、心配だったのですが、一時的に止んだすきにみんなで畑へ!
スタッフの方が、手つき鮮やかに鎌で刈るお手本を見せてくださいました。
私は、鎌で刈る隊とは別に、フレッシュカモミールティー用のお花を摘む係に。
こちらも、スタッフの方のお手本を見せていただきました。軸が入ってしまうと苦くなるので、お花の部分だけをぽん!とはじくように摘んでいきます。
みんなでその場で飲む分なので、ノルマ的にたいへんでしたが、そこは前日から来ている熟練工(笑)、短時間でたくさん採れました!
自分たちで摘んだフレッシュカモミールティーの味は格別でした!肌寒かったので身も心も温まりました!
鎌で刈ったカミツレを抱いて記念撮影も。
カミツレの花束の優しい香りで、自然と表情が柔らかくなります。
カミツレエキスを加工する工場も見せていただきました。
こちらは工場の入り口。とてもおしゃれで「ほんとに工場?」って感じです。
シャーレいっぱいのカミツレの種。花芽や雄しべ、雌しべをふるいにかけて取り除いた姿です。
カミツレエキスの製造過程は…、
種から苗を育て、畑に植えつけ、開花させて収穫し、その全草を乾燥させてカット。
発酵アルコールで乾燥状態から戻したものに熟成とろ過(この工程は二度繰り返す)を施し、エキスを抽出する
ざっくり説明するとこんな感じです。
仕込みの段階のカミツレ。
カミツレエキス。ひとつひとつ、どちらで誰が育てていつ収穫され加工されたかはもちろん、なんと雑草をいつ刈ったかなどの詳細な記録が貼ってあります。
もともと有機認証、30数年間無農薬のカミツレ畑ですが、加工においてもここまで気を配っていることを知り、感銘を受けました。だからこそ、こんなに肌に優しいカミツレエキスができるのだなぁと。
そんなことをかみしめながら、この旅3度目のカミツレエキスのお湯につかりました。小雨で冷えた身体がとても温まり、ほくほくで帰路につきました。
カミツレの魅力にどっぷりはまった、密度の濃い旅。五感をフルに使ってみたら、自分の中にある何かがはじけたような、そんな体験でした。
持病である帯状疱疹後神経痛もいっさい出ず、収穫の時間には雨があがり、帰りの電車に乗った途端に土砂降りと…なにか護られていたような感覚も。
今回お世話になったカミツレ愛あふれるスタッフのみなさん、ご同行のKimieさんとYukiさんに大感謝です!
家に持ち帰ったお花は、フレッシュハーブティーでいただいたり、ドライにして飾ったりして楽しみました。
そして今…。カミツレの花殻をプランターに蒔いたところから、こんなかわいい芽が顔を出しています。
このカミツレたちが東京でどう育っていくのか?
…まだまだ、私のカミツレへの恋は続きそうです。
(完結)