les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

ハーブの活用法 フローラルウォーターに注目!!

f:id:lebois_medi02:20171106004256j:plain

お天気のよい3連休。みなさまいかがお過ごしでしたか?
私は、初日の用事を済ませたあとは、1年以上ぶりの風邪でひたすら休養の連休となりました。前日の整体で巡りがよくなって、滞りが一気に噴き出したような・・。猛反省。やっぱり元気が一番ですね。

先月のブログの最後の段落で触れましたが、免疫を維持していくこと、とっても大切ですね。いろんな工夫は人それぞれのやり方がおありだとと思いますが、健康のバロメーターは「体温」。適正体温を維持するために、温活&自律神経を整えて、今年も師走まで元気に乗り切りたいと思います。

※以下先月のブログです。文末になりますが、体温維持が如何に大切かを書きました。ご参考になれば幸いです^^ 
Point⇒体温が1度上がれば免疫力は5~6倍に!「人間の身体は本来、体温36度5分以上で正常に働くようにできています。」

lebois-medi02.hatenablog.jp

さて、本題です。10月は、2回のセミナーを開催いたしました。夏のツアーでもお世話になった石田佳奈子さんをお招きしての「フィトテラピー実践講座スペシャルセミナー」となりました。

Ⅰ.「フランス式ラベンダー精油製造のお話&万能軟膏づくり」f:id:lebois_medi02:20171106004514j:plain

南仏アルプスの野生ラベンダーの生息地 ルソーさんの収穫スタイル 迫力があります。手荒れ、火傷、傷、皮膚炎などによいとされるこの野生ラベンダーの精油には、皮膚細胞活性などの作用がある酢酸リナリルが、一般的な真正ラベンダーよりも多く含まれています。

セミナーでは、精油の基本的な使い方を一通りご紹介していただいた後、「万能軟膏」= 全身に使えるオーガニック・クリームをみんなで作りました。べースは、佳奈子さんが経営されていたブルターニュの農園で生産されたカレンデュラの浸出油。加えて稀少な蜜蝋とシアバター、最高の材料でその作用は感動的です。精油は、インスピレーションで2種類の中から選んでいただきました。それぞれとっても良い香りです。

f:id:lebois_medi02:20171106004842j:plain

 

Ⅱ.「モロッコ&フランスにおけるローズ生産の実態と超贅沢美容クリーム作り」

f:id:lebois_medi02:20171106004657j:plain

実は敷地の垣根であるというローズ。トゲがあるので収穫は本当に大変な仕事です。

ローズのお話しの後、フランス山岳地帯に住むオーガニック養蜂家さんの素晴らしい蜜蝋と、佳奈子さんが仕込まれたモロッコダマスクローズの浸出油、そして南仏の標高1600mに咲く奇跡のローズ・センチフォリアのローズウォーターを使って、とても贅沢な美容クリームを作りました。普通では、決して手に入らない素晴らしい材料でつくるスペシャルな美容クリームです。一度知ってしまったら・・・なくなるのが怖いとみなさんおしゃいます(笑)
→安心してください! 1月のセミナーで作り足せるかもしれませんよ。佳奈子さんスペシャルには及びませんがそれに近いものをご提供できるように!!

f:id:lebois_medi02:20171106004826j:plain

乳化剤も無添加でこんなに滑らかな仕上がりです。ナチュラルなローズの香りが控え目でむしろいい感じです。

親愛なる石田佳奈子さんは、農業を学ぶため仏国農業省認定農業学校ハーブ学科を卒業。伝統的蒸留農家に弟子入りし、精油の製造を学ばれ、師匠の元で南フランスでしか採れない野生ラベンダーの手摘み収穫から蒸留すべての過程に自ら手掛けた製品だけを日本へ持ち込まれ販売されています。ブルターニュ地方でハーブ農場も経営されフランスでの12年間を経て、今年3月に生誕の地である北海道に拠点を移されました。 f:id:lebois_medi02:20171106005049j:plain

私と石田佳奈子さんの出会いは、2015年12月23日佳奈子さんが、日本で講演活動をスタートしたばかりのセミナーでした。このラベンダーの精油を日本で初めてお取扱いされ佳奈子さんが原点とおっしゃられるお店が会場でした。私も、どんなに探しても見つからなかった「本物の精油」に出会うことができ、さらには、2016年と2017年二度にわたり、精油をおつくりになられている、南仏のふたつの農家さんをご訪問させていただくことができました。植物療法士として、知っておくべきとても大切なことを学ばせていただく機会に恵まれ本当に幸せです。「ほんものの精油のお話し」は、毎年アップデートしてくださり、毎回新しい発見や感動があります。ラベンダーのお話し会だけでも今回で4回目の開催となり、他のデーマと合わせ私が主催させていただいた開催は合計6回!! 

佳奈子さんにとっても私にとっても原点だからこそ、ラベンダーのお話しは、もっともっと、たくさんの方々に聞いていただきたく、この思いは、佳奈子さんと一致しています。これからもタッグを組んで、このテーマにこだわって続けていく所存です。
実は佳奈子さん、来年の初夏にはママになられるため産休にはいられますが、今後も、ラベンダーのセミナーはぜひ続けていきたいとのことですので、まだお聞きになられていらっしゃらないみなさま、二度三度とお聞きになりたいみなさま、再開してくださるのを一緒に期待して待ちましょう。

 

もちろん、ローズもすばらしいお話しでした。農業実習時代に研修されたモロッコの農園で、あらたに佳奈子さんが、取り組もうとされている「モロッコに住む女性のためのローズプロジェクト」。ダマスクローズの産地として大変有名でありながら、安い賃金で労働を提供するだけで、実際には、ローズを活用する生活とはほど遠い現実を知るに、愕然といたしました。彼女たちが生業のひとつとしているローズの収穫。なのに、効果効能を知る以前に、自分たちが手摘みをしたローズがどのように活用されているのかを知っている人がいないということに、とても納得のいかない思いが心を離れません。大手が不適切な価格で労働力を雇い、収穫されたローズを買い占めていく実態を聞くに、それを間接的にでも消費している自分が申し訳ない気持ちと同時に、それであれば、ありがたく大切に使わせていただかないといけないという思いが強く残りました。

 セミナーの内容は、こちらでは詳しくはお伝えすることは差し控えさせていただきますが、私のFBを覗いていただければ、ご参加の方々が投稿してくださっていますので、お時間があるときに、ぜひ、ご覧くださいね。

 

精油・フローラルウォーター・ハーブ勢ぞろいです

今年は、ラベンダーの精油2種のほかに、同じ生産者様のラベンダーとローズのフローラルウォーター=芳香蒸留水もお目見えしました。また、石田佳奈子さんが経営されていたブルターニュの農園から届いた今シーズンのハーブも、豪華に勢ぞろいしました。

f:id:lebois_medi02:20171106004256j:plain

すべて今年のもの。それだけが手に入るなんて、本当に、贅沢なことなんですよ。しかも佳奈子さんのものは、空輸ですから、新鮮そのものです。一般的には、ひとたびブレンドされてしまえば、新しいものも古いものも、よもや判る術がありません。味わいや香りをカバーするために、後から香料で香りづけされたり、ドライフルーツをMIXして味をごまかしたりしているものがなんと多いことでしょう。

みてください この色!!  この鮮やかな色こそが佳奈子さんの技術力です。

f:id:lebois_medi02:20171106005559j:plain

f:id:lebois_medi02:20171106005638j:plain

 同じブレンドのものですが、ハーブの割合や高温で抽出される成分からが色に現れ、ハーブティーの色が変化していきます。とってもきれいですね。

 

スウィーツにもフローラルウォーター

そして、フィトテラピストで、このブログメンバーでもあるフィトキュイジーヌを主宰するYukiさんがスウィーツを作ってくださいました。

f:id:lebois_medi02:20171106005754j:plain

ラベンダーをスパイス使いにした洋ナシのコンポート

f:id:lebois_medi02:20171106005812j:plain

ローズの香るフルフルジェリー 植物性にこだわったデザートです

いずれも、仕上げは、芳香蒸留水をシュッっとスプレーしていただきます。実にさわやかで良い香りのデザートに、会場は一気に盛り上がりました!!

 

 経口吸収(飲む・食べること)は、フィトテラピーの実践法のひとつで、植物の薬理成分の活用方法としてとっても簡単な方法です。ぜひ、覚えていただきたいと思うからご提供いただいたスウィーツです。

また、私がメデイカルフィトテラピストとして活動する中で、芳香蒸留水=フローラルウォーター は、禁忌もなくやさしい作用でありながら、効果はしっかり出るということで、お客様に強くおすすめしています。たとえば、真正ラベンダーの中でも野生ラベンダーの精油は、鎮静、抗うつ、抗痙攣、鎮静、皮膚細胞活性などの作用がある酢酸リナリルがより多く含まれていますが、実は、この成分、含まれる量は違えども、フローラルウォーター=芳香蒸留水にも含まれているんですよ。使わない手はありませんよね?!

 

私自身が常備している芳香蒸留水=フローラルウォーターは、

・ワイルドラベンダー 数種(産地別)

・ローズ 数種 (産地・品種別)

ネロリ 数種(産地・品種別)

・メリッサ

・セージ

ローズマリー

ローマンカモミール

・ヘリクリサム

・ハマメリス

・ブルーエ(コーンフラワー)
ざっと、こんなところです。我が家の冷蔵庫は、芳香蒸留水でいっぱいです(笑)
そのかわり、化粧水/虫よけ/日焼け後の鎮静ローション がありません。顔と身体、皮膚のケアは、事足りてしまいます。ハーブティーに加えていただくことで、薬理効果もしっかりと体感できます。これら100mlでは、1,000円もしないものから高くても2,000円程度。精油と比べてとってもリーズナブルです。これでしたら、気軽にはじめていただけると思います。フローラルウォーターで肌を整えるだけでも十分ですが、これにハーブのエキスを抽出させたオイルや植物種子の圧搾油を塗布すれば、どんな高価なセラム=美容液よりもお肌が調子いいのですよ。添加物も含まず、適正価格で提供してくれるBioのものを輸入していますから安心です。このように、精油にしてもこのフローラルウォーター(=芳香蒸留水)にしても、お客様には、私が自信をもってご推薦できるものだけをご提供するようにしています。良質かつ適正価格で販売されているものを。そして、品質管理が行き届いていることも大切なポイントです。それは、ホンモノを使っていただいてこそ、結果がでると思っているからです。フランスのように、Bioのものがもっと簡単に手に入れば、こんな心配はないのにと思いますが、今は、フィトテラピストとして、できる限りのことを尽くしてみなさんに喜んでいただければと思っています。

 

 <芳香蒸留水の簡単な使用方法/考え方>

◇飲料水やハーブティーに加えて:  自律神経をささっと整える UPもクールDOWNも

◇化粧水との置き換えに: 収れん・保湿・シミ・しわ・張り・アフターシェイブに

◇炎症対策: 患部や肌にスプレーして使います

  虫よけ/虫刺され/日焼け対策/火傷/きりきず・すりきずにも/打撲など

わたしのように、たくさんそろえるのは大変なので、まずは、ラベンダーとローズがあればOKです。(ご希望があればご連絡ください)

f:id:lebois_medi02:20171106010210j:plain

以前からお伝えしていますが、ローズとラベンダー この2種類があれば、身近なほとんどの問題を改善させられるほど、とても優秀なハーブです。何もお高い精油にこだわる必要はありません。植物のエネルギーを転写しているという点では、フローラルウォーターの方が実は優れているとも言われることもありますし、実際、有効成分表で示されているものもあります。加えられるようでしたら、ラベンダーは精油も比較的安価ですから、そろえていただければ、より活用の幅が広がりますよ。ローズは、日本での売価ではとてもとても普段使いは無理です。あきらめましょう(笑)安物は絶対まがい物ですから、決して手を出してはいけませんよ。

  

さて、こんなことをきちんとお伝えするために、セミナーを継続させていただいておりまして、来年のスタートは、「季節のハーブのおたより講座~ローズとラベンダーの旅のお話会~」を開催させていただきます。

1月開催の日程が決まりましたら、また、ご案内させていただきたいと思います。ちょっと 予告ですが、目玉はこちらでーす。 

f:id:lebois_medi02:20171106010543j:plain

 なんと手摘みされたモロッコダマスクローズ ゴンチ(つぼみ) を半生状態でBioのホホバオイルで漬け込んだ「マサレーションオイル(冷浸出油)」です。こちらを使ってと^^。どうぞお楽しみに♪ ご参加を心よりお待ちしています。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
今年もあと2ケ月、アウトドアで楽しまれることや、お付き合いのお食事会などが頻繁になる季節。私のように風邪をひきませんように。

KimiKimiでした。

 

lebois-medi02.hatenablog.jp