les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

飲む点滴

フィトドリンク部のブログ日です。

タイトルをみて、「点滴!?(恐)」と思われた方、ご安心ください (*^^)v

今日はまるで ” 点滴 ” の ようにカラダに良い効果をもたらす「甘酒」についてです。

 

甘酒…とは、麹(こうじ)にお米を合わせて作ったもの。

「~酒」とつくのでアルコールでは?と思われるかもしれませんが、原液(甘こうじ)を日本酒で割ると、れっきとした甘酒、お水で割るとノンアルコールの甘酒になります。

 

日本ではお雛祭りやお正月に飲む、季節感のある飲み物で、「普段から飲むものなの!?」と感じるかもしれませんね^^

 

でも「普段から飲んで」ほしい理由が、甘酒には詰まっています。

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*1

▲甘酒の左奥にあるコロコロしたものは「麹」、甘酒の大切な材料の1つです。

 

理由その1.酵素を多く含むこと

巷で「酵素を摂るべし」なる記事をよく見る今日この頃ですが、これもその一味です。

そもそもなぜ酵素が必要かというと、口から取った栄養素を体内できちんと働くようにしてくれるのが「酵素」なんです。

つまり、トマトを食べると、ビタミンCに分解し、さらにカラダに吸収できるようにしてくれるわけです。

 

この他にも酵素の役割は

・カラダに吸収された栄養素を細胞まで届ける

活性酸素を除去してくれる

・免疫力を高めてくれる

など、かなり有難い働きっぷりです。

 

ヒトは生まれながらにして体内に酵素(内部酵素 または 潜在酵素と呼ぶ)を持っていますが、それは年齢と共に減少していきます。

ですので、やはり「酵素は摂るべし」なんですね~(*^^)v

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▲麹とお米を合わせ、55〜60℃のお湯に入れて発酵させているところ。たまに取り出してかき混ぜたり、6時間ほど続けると甘酒の原液(甘麹)ができあがります。もちろん!こうして作らずとも市販の甘酒で十分です^^

 

理由その2.細胞を活性させること

フィトテラピーは細胞レベルからの自然治癒を目指す」というのは幾度かブログにも書きましたが、その観点からいくと、甘酒はまさにその通り!

それは含まれる ” アミノレブリン酸 ” という成分がキーポイントなんです。

 

人間は60兆個の細胞からできており、その1つ1つの細胞にはミトコンドリアと呼ばれる場所が存在します。

ミトコンドリアは、各細胞(つまりはカラダ全体!)が活動していくのに必要なエネルギー(ATP)を作っています。そのエネルギー作りを手伝う強~い味方が、” アミノレブリン酸 ”です。

 

エネルギー作りが盛んになれば、具体的にどういいの?というと…

基礎代謝が上がり、老化防止、美容・ダイエットに効果がある

・あらゆる不調の原因となる活性酸素をやっつける力が強くなり、病気にかかりにくい

卵子の細胞を若返らせ、妊娠をしやすくする*2

など他、様々な点において効果が望めます。

 

例えると…

 ” 食べ物 ”が良いガソリンだとすると、質のよいものを車に注入するほど速く、長く走れるはずです。

一方 、” ミトコンドリア ”はその「車自体」に相当するので、活性化させる事は、燃費を良くしたり、少ないガソリンでも走れるハイブリッドカーに変えるようなものです。

つまり「カラダの根本から、生きるチカラを底上げする」わけなんです^^

 

これから冬にかけて寒くなるので、温かい甘酒を飲むのに適した季節です。

生姜入りの甘酒でしたら、無条件に体を温めてくれますし、

朝ご飯は食べれない派の方でも、飲み物なら少しは口にできるのでは?

甘い物を食べたい時に、シロップ等を入れてグッと飲み、ココロと脳を満たしたり♪

日本酒で割って、晩酌やデザート酒の代わりをたまにしてもらうのはどうでしょう?

 

子供ちゃん~年配の方まで楽しめますので、

お気に入りのタイミングや飲み方を見つけ、できるだけ多く飲んでほしいなぁと願いつつ…

目の前の甘酒を飲み干すフィトなユリでした!  

*1:最近ではスーパーでたくさんの種類の甘酒が売っています。玄米甘酒や麦甘酒など、それらは、麹に合わせて発酵させるのが玄米だとか、麹自体が麦からできているとか、ネーミングの由来は多種多様です。詳しくは商品の裏側の成分表を見て、お好みのものをお買い求めください。

*2:敬愛する小杉好紀先生の著書 ”卵子はよみがえる”「不妊治療」の先の真実 第2章にも卵子の若返りに関し、ミトコンドリアとの関連性、そして甘酒の有用性の記載があります。