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les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

エピファニーとガレット・デ・ロワ☆

皆さま、あけましておめでとうございます!

今年もマイペースに・・・Yuki☆です。

よろしくお願い致しますm(_ _)m

 

元旦から1週間たった7日の朝には七草粥を食べました!

お節料理に飽きたころに食べる春の七草・・・ほっこりしますね♪

 

この時期に、フランスではエピファニーépiphanie(公現祭)があります。

キリスト教の祭日で、広くは東方の三博士

(エチオピアのカスパール、アラビアのメルキオール、カルデアのバルタザール)

が、星の導きにより、黄金、乳香、没薬の香りを持ってベツレヘムに行き、

幼子イエスの誕生を確認した日と言われています。

 

黄金は王の象徴であり、乳香と没薬は<神の薬>を意味する、

まさに救世主への贈りものにふさわしい品。

乳香はフランキンセンス(古代フランス語で神聖な香りの意)、

没薬はミルラと呼ばれ、現在でもアロマテラピーで広く利用されています。

 

フランキンセンス(乳香)

学名:Boswellia carterii

科名:カンラン科

主原産地:ソマリア・エチオピア

抽出部:樹脂

抽出法:水蒸気蒸留法

匂い:わずかにレモン様のフレッシュな木の香り

作用:血圧低下・抗菌・皮膚炎症防止・去痰・抗痙攣・鎮静

   抗鬱・細胞増殖抑制・消化不良難消・細胞成長促進・収斂

   瘢痕形成・皮脂バランス調整

その他:ミイラつくりの防腐剤としても使用

    エジプト人はよくシナモンと合わせて使い、手足の痛みを和らげていた

    今日では、香水の保留剤として使用

 

ミルラ(没薬)

学名:Commiphora myrrha

科名:カンラン科

主原産地:北アフリカ・アジア・ソマリア

抽出部:樹脂

抽出法:水蒸気蒸留法

匂い:スモーキーでガム様の、かるく麝香(じゃこう)を思わせる香り

作用:強壮・去痰・駆風・健胃・抗微生物・殺菌・殺真菌・殺微生物・子宮強壮

   刺激・収斂・消炎・消毒・通経・デオドラント・粘膜過多治癒・発汗・癒傷

   利尿

その他:特上のミイラつくりに使用

    エジプト人は、コリアンダー、蜂蜜と合わせて軟膏を作り、疱疹を治癒

    十字架につけられたイエスに、ワインにミルラを混ぜたものが手渡された

 

今年のエピファニーは1月6日。

世界各地で様々な習慣がありますが、フランスでは、新年のお菓子として

ガレット・デ・ロワ(galette es rois)を食べる習慣があります。

galette・・・円形状の平たいお菓子や料理

rois・・・roiは王様の意味、複数形、この場合は「東方の三博士」

 

フランス北部ではパイ生地にアーモンドクリームなどを入れて焼いた

円盤状のガレットがつくられ、

フランス南部ではオレンジフラワーウォーターで風味付けされた

王冠状のブリオッシュ生地の上に、

ドライフルーツやオレンジなどを飾ったガレットがつくられています。

 

ガレット・デ・ロワの中には「フェーヴfève」と呼ばれる

陶器の人形がひとつ入っていて、家族や親しい人達が集まり、

切り分けた時にフェーヴは入っていた人は王冠をかぶって、

その日一日王様になることができ、1年間幸運が続くといわれています。

 

「フェーヴ」とはそら豆のことで、古くからヨーロッパでは

何かを選ぶ際にそら豆でくじを引く習慣があり、

ギリシャ時代の司法官選出や古代ローマ時代の祭典の進行役選出にも

そら豆が使われていました。

 

それをお菓子に入れるようになったのは11世紀頃で、

教会での後継者選びの時、パンに金貨を隠して切り分け、

当たった人を後継者としていた習慣が一般家庭にも広がり、

エピファニーの風習になっていったとされています。

 

キリスト教エピファニーに食べられるガレット・デ・ロワですが、

現在では宗教的な面よりも食べて楽しむということの方が強く、

フェーヴもキリストの人形などの宗教的なものだけでなく

動物や乗り物など様々で、コレクターも多く存在します。

私自身も、ちょっぴりコレクションしてたりします☆

 

最近では日本でもこの時期になると、街中のパン屋さんやお菓子屋さんで

ガレット・デ・ロワをよく見かけるようになりましたね(^0^)

 

個人的に、今年は極力グルテンプリーな生活にシフトしたため、

(パイ生地・・・小麦粉)

去年作ったガレット・デ・ロワのレシピをご紹介します♪

フランスの糖尿病の方のためのレシピサイトを参考にさせていただきました!

 

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ショコラと洋梨のガレット・デ・ロワ

8人分

準備:60分

調理:30分

全体で:1時間半

 

材料 

250gのパイ生地(冷凍パイシート)2枚

アーモンドパウダー250g、

洋梨4個

くるみパウダー50g

ピスタチオパウダー(またはプラリネ)50g

70%ダークチョコレート100g

バター100g

フロマージュブラン200g

卵4個

ステビア40g

バニラエキストラクト

アーモンドエッセンス

無糖ココアパウダー

お好みのフェーヴ

 

作り方

1)バターを常温で戻し、ステビアとともに混ぜあわせ、卵3個分を入れさらに混ぜる。アーモンドパウダー200gとフロマージュブラン100gを加え、よく混ぜる。

 

2) 1)に残りのフロマージュブラン100g、バニラエキストラクト5,6滴、アーモンドエッセンス5,6滴、残りのアーモンドパウダー50gを加え、混ぜ合わせる。

 

3) 2)の1/3量を取り出し、(湯煎にかけた)ダークチョコレートを加え混ぜ、ココアパウダー大さじ2杯、くるみパウダー、ピスタチオパウダーを加えさらに混ぜ、冷ましておく(固まってしまうので、あまり長い間置かないこと)。

 

4) 1枚目のパイ生地に3)のショコラフランジパーヌを端の約25mmのところに敷き、中心に洋梨をタルトのように並べ、フェーヴを洋梨の上に置き、その上からフランジパーヌをかぶせるように敷き詰める(絞り袋を使えば、よりスムーズにいきます)。

*フランジパーヌ・・・アーモンドクリームのフィリング

 

5) 2枚のパイ生地の端を濡らし、2枚目のパイ生地を上から封印するようにかぶせ、端を折り曲げて閉じる。周囲を親指で押さえながらナイフの背で切り込みを入れ、表面に模様を描いて卵黄液を塗り、クリームの膨張抜けの穴を数か所開け、200度のオーブンで20分ほど焼いて出来上がり!

 

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素敵なお菓子屋さんやパン屋さんのガレットを買うもよし、

自分で作ってみるもよし・・・☆

フィト(=植物)の歴史と文化に想いを馳せながら、

新年の楽しいひと時を過ごしてみませんか!?

 

《参考文献》

●『100%オーガニックではじめるフランス式アロマテラピー

~12か月のナチュロパシー生活』

(磯谷佳江著、西喜恵子監修、早雲社)

●『アロマテラピーのための84の精油

(ワンダ・セラー著、高山林太郎訳、フレグランスジャーナル社)

●ルボアフィトテラピースクール テキスト

●Monteurスイーツ学園サイト

http://gakuen.monteur.co.jp/library/knowledge/entry/003210.html

●Recette pour les diabetiquesサイト

www.recette-pour-diabetique.com