les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

風邪の特効薬とは…?《闘病日記編》

cottonsnowです。先日、久しぶりに、風邪をひいてしまいました…。

喉の腫れからの発熱。約2年半ぶりに熱を出しました。

気をつけてはいても、かかってしまったことは仕方ない。フィトテラピストとして自分の身体を見つめなおす貴重な機会ととらえ、現在とくに勤めてもいない身をいいことに、この際、今までできなかった治し方をしよう、と、試行錯誤してみました。

すると…身体にいろいろな変化が!風邪についても考察が深まりました。

この貴重な体験を逃すまい、なにかこの経験が役に立つのでは、と書いていたら長くなってしまったので、今回は《闘病日記編》をお送りします!

発症の兆し〜発熱から平熱に戻るまで、どう過ごしたか、日記風に振り返ってみます。

 

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《2/5 日曜〜熱が出る兆候から》

朝起きたら、喉がイガイガ。乾燥している。けど、まだ熱はなし。

2~3日前からイガイガしていたが軽くみていて、ティートリー精油でうがいした以外、あまり手当てしていなかった…。そこへ昨日、九品仏・浄真寺へ行き、冷える本堂で五劫思惟阿弥陀(通称・アフロ仏)さんの前で佇んできたので、悪化したのかも。帰宅しようと歩いていたとき、たしかにお尻と太ももが冷えてジンジンしてたなぁ…。

 

とりあえず、昨年患った帯状疱疹後神経痛PMS対策で服用中の漢方薬(主に駆瘀血剤)が現在の症状に合うか判断つかないのでとりやめ、はちみつレモン湯や、家にあったリコリス(甘草)、メリッサ、ネトルをブレンドして淹れたハーブティーに埼玉県寄居町で作っているエキナセア粉末を加えて飲んでみる。

寄居町エキナセアについてはこちら→ 寄居町エキナセア|寄居町観光協会

 

身体が温まり、発熱はじまる。夕方には37.5℃。

横になって休む。身体全体が温かくなってきているが、お尻は冷えている。引き続き、上記のハーブに西洋でインフルエンザの薬ともされているエルダーフラワーを加えて飲む。

夜は、ねぎ湯(ねぎ、しょうが、かつお節、味噌)に卵を落としたもの、いちご、

寝る前にはちみつレモン湯。

熱が出てもつらくなくてむしろ気持ちよく、37.9℃まで上がる。夜間、発汗し、着替える。 

 

《2/6 月曜〜病院へ。熱は落ち着く》

朝、37.0℃に下がるが、もう少し発熱して汗をかきたかったところ。はちみつレモン湯、いちご。

近所の昔ながらの町医者さんへ。インフルエンザの検査をしたが陰性。喉の腫れからの発熱とのこと。顎下リンパ節も腫れている。溶連菌の可能性もあるね、と抗生物質や鎮痛剤、熱上がってつらい時対策の解熱剤など処方される。

この日は喉の腫れがひどいので様子見で解熱剤以外の薬を飲んでみたが、この時点では熱もわりと落ち着いていたので、薬による変化はあまり感じられず。

 

楽しみにしていた翌日のフィトの先輩・kimieさん主催の味噌作りツアー、泣く泣く欠席の連絡。その他、各方面の友人に風邪のためしばらく休養すると連絡を入れる。

午前~昼間~夕方の間に、ねぎ湯、リコリス、エルダーフラワー、エキナセアハーブティー、はちみつ。

 

横になって、瞑想。先日の九品仏で見た、アフロ仏さんや菩薩さんがなぜか出てきて語りかけてくる(笑)。「自分の心の中に答えがある、自分の心を照らしなさい」とおっしゃるので、いま体内で闘ってくれている白血球、リンパ球がんばれというイメージをひたすら繰り返す。

 

夜、夫にりんごを丸一個すりおろしてもらったのを食べて、大根おろしとおろししょうがにほうじ茶を加え醤油をたらして飲む。病院ついでに直売所で買ってきた初物のふきのとうでふき味噌を作るくらいの元気はあった。

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(ふきのとう。薬膳的には、通便のほか、肺を補う、咳を止め、痰を切る働きをする食材です。 この日は発熱は落ち着いていたので、このまま徐々に治るもの、と思っていました…)

 

《2/7火曜〜湯たんぽ発動、発熱の第一次ピーク》

それまではあまり鼻水も痰も出なかったが、早朝、空咳が出て、さらさらした鼻水が出てきた。粘性のないさらさらした水分ということは、身体が冷えている証拠。とにかく身体を温めるようにつとめる。

食欲はそこそこあったが、せっかく闘ってくれている身体が消化活動にエネルギーを割かれてしまうのを避けるため、身体を温める飲み物だけを少しずつ摂るようにした。はちみつでミネラル類を、レモンなどでビタミンCを補給。

(日曜に買ってきてもらったはちみつは、ほぼ2日でひと瓶なくなってました…)

 

横になって、身体のどこが冷えているかをチェック。上半身は熱っぽいのに、圧倒的に下半身、それも太もも、お尻、尾てい骨付近が冷えている。

昨年秋に行われた腸温活ドクターズ朝カフェというイベントでカウンセリングしていただいた、現在漢方治療でもお世話になっている医師、川嶋朗先生のアドバイスを思い出し、湯たんぽを使ってみることに。

腰、とくに仙骨まわり~お尻、下腹部、太ももなど温めたところ、とにかくぽかぽかして気持ちよく、そのまま寝てしまった。夕方、発熱がMAXになり、38.9℃。熱が出ると気持ちいい。

 

熱が出ると身体の水分が奪われるので、体内から乾燥しないように、濡れマスクを自作。二枚のマスクの間に、本当は濡らしたガーゼがいいのだけど代用でティッシュを濡らし、ユーカリ精油を1滴たらして挟む。この後レモン精油バージョンもしてみたが、いずれも快適。

 

夜、はちみつ大根シロップを作る。大根を角切りにして、はちみつを適量加えて一晩おくと、翌朝にはこんなにエキスが!

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 (なんとなく、この日気持ちよく発熱できたので、このまま良くなると思っていましたが…)

 

《2/8 水曜〜初めてのだるさつらさ》

朝、37℃台には下がっていたが、とにかくだるい(発熱から4日目、この日が一番つらかった)。昨晩の発熱でパーっと汗かいて下がって治る気でいたのが、朝起きたらまだまだだったので、気持ちも沈んでしまった。

 

昨晩仕込んだはちみつ大根のエキスをお湯に溶かして飲む。わりとおいしい。

バナナは栄養があって風邪時にもいいけど、涼性で身体を冷やすので、オーブントースターで焼いて、シナモンパウダーとはちみつをかけた焼きバナナに。なかなかおいしいデザート。

川嶋先生の「心の冷えは身体の冷え」という言葉を思い出す。心がポカポカになるように、ラジオをつけてみると気分も変わる。

 

熱は37℃台半ばを行き来して、上がりも下がりもせず、出切らないのがつらい。リンパ節の腫れで弱気になり、また処方された薬を朝から3回飲んだが、あまり変化なし。

夜、おかゆを茶碗半分ほど食べてみた。

 

《2/9 木曜〜温めに専念、発熱の第二次ピークからの邪気が抜けた感覚》

さらさら鼻水がすごく、一晩でゴミ箱がティッシュであふれる。

ここまで、身体を温めてはいたものの、一方で喉やリンパ節の腫れ=漢方でいう風熱という状態で、それは冷やさないといけないということで迷いが出ていた。しかし、鼻水は依然さらさらだし、下半身、とくに尾てい骨あたりから冷えて邪気が入っている感じがしたので、その身体の感覚を信じて、とにかく冷え対策に舵を切ることに。

 

横になって湯たんぽをあてる。仙骨、尾てい骨まわりから太もも、お尻、お腹。そして、深呼吸を繰り返してみると身体の緊張がとけてきた。38℃台の熱が復活して、身体はぐんと楽になった。発汗もして気持ちよかった。前日も作っておいしいと感じていた大根おろし+しょうが湯を飲んで寝る。

 

夕方、起きてみると身体がずいぶん軽い。夜、帰宅した夫と話していていた時、なんだか邪気が抜けた感覚がして、夫にもなんだか今日は調子戻ってきたみたいだと言われ、急いで熱を測ってみると、37℃台を切ってる…!やったー!(歓喜)

 

とはいえ、ぶり返した前日の経験もあるので引き続き用心、と思っていたら…、

 

この夜、それまでおさまっていた、帯状疱疹後神経痛のぶり返しが来た。左の腕からお尻、足にかけてがひどくピリピリ、ときにじんじんと痛む。熱が急に下がったせいか、身体の冷えに乗じて出てきた様子。

しかしこれももしかすると良くなる前ぶれかも、と思い、中断していた漢方薬を熱湯に溶いて飲む。深呼吸を繰り返して瞑想しているうちに眠りに。

 

《2/10 金曜〜風邪はすっかり抜けた感》

首すじに汗をかいて起床。熱は36℃台。

起きてすぐ、粘性の痰が出た。粘性の痰、ということは、リンパ球が闘ってくれた証拠。あ、もう風邪は抜けたな、と直感。

(痰はもともと発症時からほとんどなく、このあとも出ることはなかったので、治った証みたいでした)

 

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昨夜襲ってきた神経痛も落ち着き、昼間にはお蕎麦屋さんへ行くこともできた。

喉の腫れは少し残っていたものの、痛みは消え、風邪の典型的な症状は全然なくなっていたのにもびっくり。

いつもは、熱が下がっても喉の腫れや鼻水がずーっと残っていたのに。

邪気が抜けて、すっきりした気分!

 

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 (風邪が抜けた翌日の空。さわやか気分通りの快晴!)

 

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日記はここまでー。

 

次回は、《わかってきたこと編》(仮題)として、風邪に対する考察、体感して気がついたことなどをお送りします!もしかして、風邪の特効薬もわかっちゃうかも⁉︎

(と、自分に対するハードルを上げてみます、笑)

 

ここのところ風が強い日が続き、体表から邪気が入りやすくなっていますので、みなさんもご自愛くださいね〜☆