もっと気軽に薬膳ランチ
「医食同源」にとっても興味があります。
面倒臭がりやの私は、よくよくスーパーフードやサプリを飲み忘れます。
ハッと飲み忘れに気付くのは決まって夜!「まー明日飲めば良いかー」と寝てしまい、翌日また同じことの繰り返し…
そんな私ですが、食べる事だけは絶対に忘れません‼︎
なので食事と一緒に必要な物が取れてしまえる「※医食同源」は私にとって、とても魅力的😊
※薬食同源: 先人たちが暮らしの中から学んだ食材の味と性質をもとに、食べ易く体に大きく変化を与えず日常的によく食べられるものが「食材」として常食され、効能や毒性があり、体に変化を与えるものが「薬」として利用されるようになったと言われています。
つまり、同じものでも目的に応じて「薬」にもなり、「食材」にもなると言う「薬膳」の根本的な考え方のこと。
でも、医食同源の食事⁈なんて、自分で作るのは大変そう…
なので、私は月替わりのタイミングや、思い立った時に薬膳ランチを食べに行く事にしています‼︎
レストランが提供する日替わり、月替わりのメニューなら、今取ると身体に良い食材のヒントも知る事が出来、日々の食事作りの参考にもなります。
先ず最初は「聘珍楼」。
月替わりにメニューが更新される「アンチエイジング薬膳」です。
私達は近場の溜池山王タワーの聘珍楼に伺いました。素敵な景色を眺めながら美味しい薬膳をコースでいただきます😊
11月のテーマは、【「温裏補陽」で若返る。】
温裏(おんり): 冷えやすいお腹や胸などを温めること。
補陽: 体全体に行き渡る強力な熱エネルギー、五臓を推動させる燃えるようなパワーを補うこと。
体の熱源を強化して、若さを確保。
中医学ではエイジング特有の冷えを、「熱源を生み出せなくなった」と表します。冷えにより、風邪をひきやすく治りにくい。気血水が停滞するので、むくむ、冷えて痛い、という症状が現れます。
補陽の食材、海老、いしもち、栗、くるみ、ニラ、ねぎ、らっきょうを、内側で効かせるための腎を補う食材、豚肉、黒ごま、黒豆、山芋などを合わせてとることでより効果的に。
この美味しい組み合わせに、体を温め、香りで「気」を巡らすスパイス類も沢山使ってあります。
①3種前菜
くるみ飴炊き
口水鶏
巻海老の唐揚げ
②豚肉・焼き栗・黒豆の炊き込みスープ
③海老・ニラ・らっきょうの炒め
④豚肩ロース肉・山芋の馬拉醬蒸し
⑤※ハムユイ・小柱入りチャーハン
※独特の風味と味わいが香港で愛される、魚を塩漬け発酵させた食品。
⑥白玉団子・棗・白キクラゲ入りシナモン香る糖水
(ちなみに10月のテーマは、【気管系と筋肉を作り血行を良くするもの】でした。
牛テールと菊花のとろみスープ、鱈の柱候醬煮込み、はと麦・アサオ入粥など)
続いていは、モンゴルの英雄チンギスハーンが考案したと言われている天香回味鍋。数十種類もの天然の植物エキスを抽出した滋養強壮や美容に効果があり、胃もたれ、胸焼けなども無縁の鍋料理「薬膳火鍋 天香回味」。
昼から鍋⁈って感じですが、元気をチャージしたい時にはGOODです!
これからの季節は温まりますよー。
最後はもっと身近な薬膳ランチ「青屋」さん。季節を感じ、素材に感謝し、楽しみながら作られた京おばんざいが優しい気持ちにしてくれます。
おばんざいが少しずつ盛られた定食で。
11月のある日
豚肉と白菜の重ね蒸し
出し巻き卵
京菊菜と柿の白和え
大根の赤紫蘇漬け
すき昆布と京厚揚げのたいたん
蓮根、獅子唐、じゃこの金平
京のお刺身ゆば
10月のある日
豚肉と白菜のさかね蒸し
だし巻き卵
京ほうれん草と柿の白和え
れんこんときのこと白滝の金平
ひじき煮
長芋の梅しそ漬け
切干大根
前々回の「ほっこり薬膳スープ」以来、スープ作りにはまってます! 今回は11月のランチで良く使われていた食材、豚肉と、トゥングレ、よもぎやシナモンを少しずつ入れて作ってみました。
よもぎなどはスープが苦くなってしまいそうなので、ティーバックを早めに出すなど味を見ながら調整します。
お鍋の真ん中、茶色いのがトゥングレです。
トゥングレ: 和名は甘野老(あまどころ)。掘り下げた根を刻んで、乾燥させて使用する。江戸時代は砂糖漬けが強壮薬として珍重されていた。
作用: 強壮、解毒、消炎、血糖値抑制、血圧降下
艾葉(がいよう): よもぎ。よもぎ餅にしたり、煎じてお茶として飲む。
菊の葉に似ていて、裏面に生えている白い綿毛を集めたものがもぐさ(善燃草)といい、お灸の素材となる。外用として、葉をもんで傷や虫刺されの患部に貼り止血。入浴剤として用いれば温浴効果が得られる。
豚肉: 腎を補い、精力を高め、滋養強壮によい豚肉。体に潤いを与えるので、老化による肌の乾燥、のどの渇き、空咳などによい。気血を補い、虚弱体質の体質改善、病後の体力回復、産後の母乳不足などにも効果的です。
私にとってスペシャルな「薬膳スープ」は敬愛する森田敦子先生が私達、生徒に作ってくださったスープです‼︎
色は強烈ですが、そのお味は滋味深く、なんとも優しく美味しいのでした♥
Phytotherapist/Medical text
メディカルハーブの辞典
参照