歌舞伎役者の高雅な香りの正体は
みなさま、明けましておめでとうございます。
sayakaです。
2016年、初ブログはちょっと縁起のよいものを。。。^ ^
私は歌舞伎を観るのが好きでして、
先日市川海老蔵さんの「初春花形歌舞伎」を観に行ってきました。
目当ての演目は、白浪五人男。
白浪とは泥棒のことです。
「知らざぁいってきかせやしょう」の河竹黙阿弥の七五調の名台詞が有名な人気が高い演目です。
お正月らしい、白浪五人男の大きな羽子板 が飾られていました。
毎年1月の演目は、華やかで分かりやすく、楽しいものが多いので、初めて歌舞伎を観てみたい方にもオススメです。
舞台に近い席に座るとよく分かるのですが、海老蔵さんが通ると、ふわり…と柔らかい、高雅な、それはそれはとても良い香りがするのです。
昔その香りを感じてから何年も忘れられず、ずっと気になっていました。
とても印象的な香りなのです。
その香りは、「伽羅」でした。
海老蔵さんは伽羅のお香を焚いているそうで、その香りの様です。
香りを纏い、観客がかすかに香りを感じる…そんな演出もされているのではないでしょうか。
【伽羅】
香木の1つ。沈香(ジンコウ)。
学名:アクイラリア アガローチャ
科名:ジンチョウゲ科 ジンコウ属
樹木が病気・害虫・雨風などで傷ついた時に、その傷を修復するために樹脂を分泌します。
その樹脂が、長い間形成・熟成されて香木となります。
沈香の中でも品質の良いものを伽羅といい、大変希少価値の高いものです。
伽羅の香りには、思考力を高めたり、リラックス、心を鎮める働きがあります。
この高雅な香りの正体は、長い年月をかけ、自然の豊かな恵みから生まれるものだったのですね。
今回は二階席だったので、香りは感じられませんでしたが、
お芝居を観ながら、昔の伽羅の香りを思い出しました。
香りそのものも大変良い香りですが、香りを纏う人、場面、心境などで
何倍も印象深くなるものですね。
そして、1月歌舞伎恒例の「睨み」!
しっかり睨んでもらいました!
こんな感じです。
画像はお借りしました。
今年も無病息災!
みなさまが健康で素晴らしい1年を過ごせますように。
今年もどうぞよろしくお願い致します。