les feuilles

ルボア卒業生AMPP認定マスター/メディカル・フィトテラピストによるフィトテラピーな毎日

「ホンモノの精油のお話し」スペシャルセミナー☆

 

皆さま、こんばんは!Yuki☆です。

 

2月11日(木・祝)に、このブログメンバーでもおなじみのKimieさんご主催の

「ホンモノの精油のお話し」スペシャルセミナーに参加させていただきました!

 

Kimieさんの、ラベンダーやこのセミナーに対する想いは、こちらから↓

lebois-medi02.hatenablog.jp

 

ゲスト講師には、石田加奈子さんをお迎えされてのセミナー。

英国IFAアロマセラピスト資格取得後、フランスに渡り

農業を学ぶため仏国農業省認定農業学校ハーブ学科をご卒業され、

南フランスにて伝統的蒸留農家に弟子入りして精油の製造を学ばれ、

現在はブルターニュ地方で海苔作りや小さなハーブ農園をご経営されたり、

野生ラベンダーは南フランスでしか採れないため、

師匠の元で手摘み収穫から蒸留まで係わられてらっしゃるとか。

 

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最初に、石田さんお手製のティザンヌをいただきました!

フェンネル、バジル、コリアンダー、ペパーミント、レモングラス

・・・消化促進に良いハーブ☆

 

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また、長野県飯岡市の減農りんごも♪

 

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セミナーは2部構成になっていて、

7種類の異なるラベンダー精油を嗅いで違いをみながら、

1部は石田さんのお話を伺いうコーナー。

2部にはラベンダー精油を使った万能軟膏作りをするコーナー。

 

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A.有機栽培真正ラベンダー精油(ルソーさん生産)

B.ボイヤーさん野生ラベンダー精油(標高1600m、ステンレス蒸留器)

C.有機栽培真正ラベンダーが野生化したラベンダー精油(モンテシノスさん生産)

(標高1300m、銅の蒸留器、茎が半分を占める)

D.大量生産型ラバンジン精油(生産者不明)

E.有機栽培スパイクラベンダー精油(ルソーさん生産)

F.有機栽培ラバンジン・スーパー精油(ルソーさん生産)

C.ルソーさん野生ラベンダー精油(標高1300m、銅の蒸留器)

 

大きく分けて3つある、ラベンダーの種類。

 

●真正ラベンダーLavande vraie

学名:Lavandula angustifolia

・・・おもな成分、酢酸リナリル(沈静)、リナロール(免疫UP)

中でも野生の真正ラベンダーは生命力が強く、酢酸リナリルの含有率が高い。

作り手が少ないため、普通の真正ラベンダーより1000円から1500円ほど高価。

 

●スパイクラベンダーLavande aspic

学名:Lavandula latifolia

・・・低地に咲く。そのため虫が寄ってくるので、

虫よけ成分のカンファーを多く含む。

カンファーは、人間には神経毒性があるので注意。

 

●ラバンジンLavandin

・・・クローン栽培でつくられる交配種。

スパイクラベンダーと新生ラベンダーの両方の成分を兼ね備えていながら、

両方のそれより劣る。

 

一言で「ラベンダー精油」といっても。

栽培されている場所、収穫方法、蒸留方法によってもまったく違う香りたち。

蒸留器も銅製とステンレス製では全く違う、とのこと。

(銅・・・生きたメタル!ステンレス・・・死んでいるメタル!)

 

ハーブの栽培や蒸留過程で、小規模ハーブ農家を守る組合である

サンディカデサンプルLe syndicat des simples の

厳しい基準をクリアした精油たち。

 

私は、Gの精油が一番好きでした。

標高1300mの高地で手摘みでとれる野生のラベンダーを銅の蒸留器で生産した

精油の香りがこんなにも甘く、豊かなものなのか!!と感動しました。

 

ホンモノの精油は、毎年時間が経つにつれて香りが良くなってくる、とのこと。

まさにワインのように・・・!!!

開封後も5年くらいは楽しめる!!!・・・と(^^)。

 

他にも、フランスの本当のアロマテラピー&フィト事情・・・

薬局で精油やメディカルハーブが買えるのか?

エルボリストリー(ハーブ薬局)の現在は?

医療機関で精油はr処方されているのか?

・・・などなど、生産者さんからみたフランスのフィト事情、

たっぷりと聞かせていただきました!

 

・・・1930年代にフランスの科学者、ルネ・モーリス・ガットフォセが

化学実験による火傷の治療に使ったラベンダー精油の体験から

精油の有効性を見出し、作り出された用語「アロマテラピー」。

また彼の研究に影響を受け、自ら処方したオイルを人々の治療に用いた

フランス軍医、ジャン・バルネ。

・・・そんなお話を思い出しながら、

エルボリストリーやホンモノの精油を作られてるハーブ農家さんたちが

今のクオリティーを保ちながら、存続できますように!と願うばかりです。

 

休憩をはさんで後半は、「万能軟膏」のワークショップ。

石田さんがフランスからご持参された「カレンデュラオイル」「蜜蠟」、

「シアコロ」さんの100%ピュアシアバターを使った軟膏作り。

ラベンダー精油は、B.(ボイヤーさん生産)G.(ルソーさん生産)の

どちらかを選べました。(私は、Gにしました!)

 

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出来上がった軟膏は、ハンドクリームとしても、

ちょっとした傷口に使っても、なんでも万能!とのこと。

早速手につけては、香りで癒されてます!!

 

本来「地産地消=土地で作ったものは土地で消費する」をモットーにしている

ルソーさん、ボイヤーさんですが、お弟子さんである石田さんのおかげ様で、

日本でも入手可能に!!!

いろいろ使ってみるのが楽しみになりました♪

 

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セミナー参加者には、ブログメンバーの方々や、

ルボアの卒業生・在校生の方々もいらして、

帰りにはちょっとしたティーパーティーに・・・(^^)♪

 

五感が刺激される、盛りだくさんの一日でした!

Many thanks to Kimieさん☆

 

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おまけ:翌日、成城石井で見つけた、ラベンダー柄のペーパーナプキン。

その名も「ビューティフルプロヴァンス」・・・ポーランド製だけど。笑

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《参考文献》

「ホンモノの精油のお話し」テキスト・スライド

「リアン フランス発オーガニックハーブ専門ブランド」チラシ

「100%オーガニックではじめるフランス式アロマテラピー~12か月のナチュロパシー生活~」(磯谷佳江著、西喜恵子監修、星雲社